「look after」は英式の『世話をする』。ダドリーの誕生日 動物園編で学ぶ会話表現7選
2026/10/24
『ハリー・ポッターと賢者の石』の第2章後半は、ダーズリー一家の動物園へのお出かけです。急にハリーも連れていくことになり、車の中でも動物園でも、小さな衝突が続きます。
家族や子ども相手のやりとりなので、イギリスの家庭で今も使う口語がたくさん出てきます。
この記事ではその場面から、会話でそのまま使える表現を7つ選んで、意味とニュアンスを紹介します。
動物園編に出てくる7つの表現
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| what's-her-name | あの、名前なんだっけ |
| I'm warning you | 言っておくけど |
| now what | 今度は何 |
| how's that | これでどう |
| look after | 世話をする |
| out of the way | 邪魔にならないところへ |
| all right then | じゃあ、分かったよ |
原作の引用はすべて J.K. Rowling『Harry Potter and the Philosopher's Stone』Chapter 2 からです。和訳は筆者によるものです。
① what's-her-name|あの、名前なんだっけ
ダドリーの誕生日、ハリーの預け先が見つかりません。バーノンおじさんが、ペチュニアおばさんの友人の名前を思い出せないまま口にします。
What about what's-her-name, your friend – Yvonne?
あの、なんて名前だったか、おまえの友だちの、イヴォンヌは?
19世紀初頭に「what's her name」の短縮形として使われ始めました。
名前不明の女性
I was talking to whatshername from the office yesterday.
昨日、オフィスの名前が思い出せない女性と話していた。
辞書の見出し語は whatshername(アポストロフィ・ハイフン無し)で載っています。原作は what's-her-name と書きますが、どちらも同じ発音と意味です。女性には what's-her-name、男性には what's-his-name と使い分けます。
「名前がすぐ出てこない人」をぼかして呼ぶ、くだけた言い方です。親しい間で使い、改まった場では失礼になります。
Can you call what's-her-name about the booking?
あの、名前なんだっけ、予約の件で電話してくれる?
② I'm warning you|言っておくけど
動物園に向かう前、バーノンおじさんがハリーを脇に呼んで強く念を押します。
I'm warning you now, boy
いいか、今のうちに言っておくぞ、小僧
I'm warning you
言っておくぞ
I'm warning you, don't touch my laptop.
言っておくけど、私のパソコンに触らないで。
相手に「やったらただじゃおかない」と念を押す決まり文句。
I'm warning you は相手に強く念を押す「言っておくけど」「警告しておく」の決まり文句です。親が子を叱るときなど、威圧的な響きがあります。
くだけた間では冗談めかしても使えますが、基本的には本気の警告の前置きです。
I'm warning you, don't try that again.
言っておくけど、二度とそれはやらないで。
③ now what|今度は何
毎年ハリーを預けているフィッグさんが脚を折ったと聞いて、ペチュニアおばさんがいら立ちます。
Now what?
今度は何なのよ?
now what
今度は何?
The car won't start, so now what?
車が動かない。さて、どうする?
次々に問題が起きていら立ったときや、次にどうするか困ったときに使う。
now what? は問題や邪魔が次々起きたときに「また何?」といら立ちをこめて言う決まり文句です。
あきらめ気味の口調で、「もう勘弁してほしい」という気分が伝わります。
Oh, now what? I just sat down.
また何?やっと座ったところなのに。
④ how's that|これでどう
プレゼントの数にダドリーがかんしゃくを起こしかけ、ペチュニアおばさんがあわててなだめます。
How's that, popkin? Two more presents.
それでどう、ぼうや?プレゼントがあと2つよ
how's that
これでどう?
I'll pay for lunch, how's that?
お昼はおごるよ、それでどう?
提案や手直しをしたあとに、相手が納得するか確かめるときに使う。
How's that? は作業や調整の結果を「これでどう?」と確かめる決まり文句です。短く、どんな場面でも使えます。
クリケットで審判に判定を求める掛け声としても使われるイギリスらしい言い回しです。
I moved the chair a bit. How's that?
椅子を少し動かしたけど、これでどう?
⑤ look after|世話をする
ダドリーの誕生日の朝、ペチュニアおばさんがハリーに朝食の支度を言いつけます。
I want you to look after the bacon
ベーコンを見ていてちょうだい
look after
世話をする
Could you look after my cat while I'm away?
留守の間、猫の面倒を見てもらえる?
イギリスで日常的によく使う。子どもやペット、荷物など幅広い対象に使う。アメリカでは take care of のほうが一般的。
アメリカでは:take care of
look after は人や物の「世話をする」「面倒を見る」という意味の句動詞です。イギリスで日常的によく使い、子どもやペット、荷物まで対象は広いです。
アメリカでは take care of のほうが一般的で、どちらでも通じます。
Could you look after my cat while I'm away?
留守の間、猫の面倒を見てもらえる?
⑥ out of the way|邪魔にならないところへ
動物園で、ダドリーがハリーを押しのける場面です。
Out of the way, you
どけよ、おまえ
out of the way
どいて
Out of the way, I'm carrying something heavy!
どいて、重いものを運んでるの!
通り道をふさいでいる人を押しのけるときの、ぶっきらぼうな言い方。
out of the way は「邪魔にならない位置へ」「どいて」の意味です。Get out of the way! は命令形で「どいて!」と相手を押しのける言い方になります。
物理的な「邪魔」だけでなく、Get it out of the way.「それを片付けてしまおう」のように、面倒を先に済ませる意味でも使います。
Please move your car out of the way.
車を邪魔にならないところへ動かしてください。
⑦ all right then|じゃあ、分かったよ
プレゼントの数に文句を言っていたダドリーが、もう2つ買ってもらえると聞いてしぶしぶ納得します。
All right then.
じゃあ、いいよ
all right then
じゃあ、それでいい
All right then, we'll leave at six.
じゃあ、6時に出発しよう。
しぶしぶ受け入れるときや、話をまとめるときの返事。
All right then はしぶしぶの同意や話題を区切るひと言です。「じゃあ、分かったよ」「仕方ないな」といったニュアンスで、イギリスでよく聞きます。
アメリカでは Okay then のほうが自然に響きます。alright と1語で書くこともあります。
All right then, I'll give it a try.
分かったよ、やってみる。
まとめ
ダーズリー家の会話は短いやりとりばかりですが、家族や身近な人に使う口語がぎゅっと詰まっています。場面とセットで覚えると、使いどころが自然に分かります。
気になった表現は、カードから保存して復習してみてください。
