「come to a sticky end」とは?ハグリッドが怒る場面で学ぶ会話表現7選
2026/10/24
『ハリー・ポッターと賢者の石』の第4章の後半では、ハリーの両親を侮辱したバーノンおじさんに、ハグリッドがついに怒りを爆発させます。そのあとハグリッドは、例のあの人が消えた夜の話を続けます。
悪口と弁解が飛び交う場面ですが、大人が今も日常で使う言い回しがたくさん出てきます。
この記事では第4章の後半から、会話でそのまま使える表現を7つ選んで、意味とニュアンスを紹介します。
ハグリッドが怒る場面に出てくる7つの表現
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| better off without ~ | 〜がいないほうがいい |
| get mixed up with ~ | 〜と関わり合う |
| come to a sticky end | ろくな死に方をしない |
| carry on | 続ける |
| count on ~ | 〜を予期する |
| lose one's temper | カッとなる |
| strictly speaking | 厳密に言えば |
原作の引用はすべて J.K. Rowling『Harry Potter and the Philosopher's Stone』Chapter 4 からです。和訳は筆者によるものです。
① better off without ~|〜がいないほうがいい
バーノンおじさんは、ハリーの両親について言いたい放題です。
the world's better off without them in my opinion
あいつらがいないほうが世の中のためだと思うね
be better off は「暮らし向きがよい」「そのほうがよい」という意味です。better off without ~ で「〜がいないほうがいい」「〜なしのほうがうまくいく」となります。
失恋した友人を励ますときの You're better off without him. 「あんな人と別れて正解だよ」は定番のひと言です。
You're better off without him.
あんな人とは別れて正解だよ。
be better off without someone
〜がいないほうがいい
You're better off without him.
あんな人とは別れて正解だよ。
失恋した友人を励ます You're better off without him. が定番。
② get mixed up with ~|〜と関わり合う
バーノンおじさんの悪口は、さらに続きます。
asked for all they got, getting mixed up
あんな連中と関わり合って、自業自得だ
get mixed up with ~ でよくない人や物事と「関わり合いになる」「巻き込まれる」という意味です。この場面では、このあとに with these wizarding types「魔法使いの連中と」が続きます。
悪い仲間や怪しい話に首を突っ込むときに使い、たいてい良くない結果を暗示します。
He got mixed up with the wrong crowd at university.
彼は大学でよくない仲間とつるむようになった。
get mixed up with someone
〜と関わり合う
He got mixed up with the wrong crowd at university.
彼は大学でよくない仲間とつるむようになった。
よくない人や物事と関わり合いになるときに使い、悪い結果を暗示する。
③ come to a sticky end|ろくな死に方をしない
バーノンおじさんは、両親の死を「思ったとおりだ」とまで言い放ちます。
always knew they'd come to a sticky end
ろくな終わり方はしないと、ずっと思っていたよ
sticky は「べたべたした」ですが、ここでは「不快な」「ひどい」という意味です。come to a sticky end で「悲惨な最期をとげる」「ろくな目にあわない」というイギリスの口語になります。
悪いことをした人や、無茶ばかりする人の末路を予言するように使います。アメリカでは come to a bad end と言うのが普通で、冗談めかして言うことも多い表現です。
If he keeps driving like that, he'll come to a sticky end.
あんな運転を続けていたら、ろくなことにならないよ。
come to a sticky end
ろくな目にあわない
If he keeps driving like that, he'll come to a sticky end.
あんな運転を続けていたら、ろくなことにならないよ。
イギリスの口語。sticky は「ひどい」の意味で、無茶をする人の末路を予言するように使う。冗談めかして言うことも多い。
アメリカでは:come to a bad end
④ carry on|続ける
例のあの人がどうなったのかを、ハグリッドが説明します。
Too weak to carry on.
弱りすぎて、もう続けられなくなった
carry on は「続ける」「やり続ける」という意味の句動詞です。continue と同じ意味ですが、会話ではこちらのほうがよく使われます。
とくにイギリスでよく使い、Carry on. だけで「どうぞ続けて」の意味になります。アメリカでは同じ意味で keep going のほうがよく聞かれます。carry on doing の形もよく使います。
Please carry on with your story.
どうぞ話を続けてください。
carry on
続ける
Please carry on with your story.
どうぞ話を続けてください。
とくにイギリスでよく使う。continue と同じ意味で、Carry on. だけで「どうぞ続けて」。話に割り込んだあとで、相手に続きを促すときにも使う。
アメリカでは:keep going
⑤ count on ~|〜を予期する
ハグリッドは、あの夜に何か思いがけないことが起きたのだと語ります。
There was somethin' goin' on that night he hadn't counted on
あの夜、あいつが予想もしなかった何かが起きたんだ
count on ~ は「〜を頼りにする」のほかに、「〜を予期する」「〜を見込む」という意味でも使います。hadn't counted on ~ で「〜は計算外だった」となります。
somethin' と goin' は something と going のなまりです。計画どおりにいかなかった理由を説明するときによく使う言い方です。
We hadn't counted on so much traffic.
こんなに道が混むとは思っていなかった。
count on something
〜を予期する
We hadn't counted on so much traffic.
こんなに道が混むとは思っていなかった。
「頼りにする」のほか「予期する」の意味でも使う。hadn't counted on 〜 で「〜は計算外だった」。
⑥ lose one's temper|カッとなる
怒りのあまりダドリーに魔法をかけてしまったハグリッド。少し落ち着いてから、ばつが悪そうにつぶやきます。
Shouldn'ta lost me temper
カッとなるんじゃなかった
temper は「気分」「機嫌」です。lose one's temper で「かんしゃくを起こす」「カッとなる」という意味になります。
Shouldn'ta は shouldn't have、me は my のなまりです。標準の形にすると I shouldn't have lost my temper. です。あとで反省するときの定番のひと言です。
I'm sorry I lost my temper earlier.
さっきはカッとなってごめんなさい。
lose ~ temper
カッとなる
I'm sorry I lost my temper earlier.
さっきはカッとなってごめんなさい。
あとで反省して I shouldn't have lost my temper. と言うのが定番。
⑦ strictly speaking|厳密に言えば
ハグリッドは、魔法を使ったことをホグワーツでは内緒にしてほしいと頼みます。
I'm – er – not supposed ter do magic, strictly speakin'
実は、その、魔法は使っちゃいけないことになってるんだ。厳密に言うとな
strictly speaking は「厳密に言えば」「正確に言うと」という意味です。文の最初にも最後にも置けます。
この場面のように、ルールや事実を少しごまかしたいときにも便利な表現です。speakin' は speaking のなまりです。
Strictly speaking, a tomato is a fruit.
厳密に言えば、トマトは果物だ。
strictly speaking
厳密に言えば
Strictly speaking, a tomato is a fruit.
厳密に言えば、トマトは果物だ。
文の最初にも最後にも置ける。ルールや事実を少しごまかしたいときにも使う。
まとめ
怒りと弁解が入り混じる場面だからこそ、感情のこもった表現が多く出てきます。ハグリッドのなまりは標準の形に直して覚えると、そのまま会話で使えます。
気になった表現は、カードから保存して復習してみてください。
