「all of a flutter」ってどんな気持ち?漏れ鍋で学ぶ会話表現7選
2026/10/24
『ハリー・ポッターと賢者の石』の第5章で、ハグリッドとハリーはロンドンのパブ「漏れ鍋」に立ち寄ります。ハリーに気づいた魔法使いたちが次々に握手を求める、にぎやかな場面です。
驚いたり興奮したりした大人たちのせりふには、イギリスらしい感嘆のひと言がたくさん出てきます。この記事ではその中から7つを選びました。
イギリスでよく使う表現にはアメリカ英語での言い方も添えています。
漏れ鍋で飛び交う7つの表現
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Crikey | うわあ、すごい |
| Bless my soul | なんとまあ |
| all of a flutter | そわそわして |
| can't tell you how ~ | 言葉にできないほど〜 |
| must get on | そろそろ行かないと |
| mind you | とはいえ |
| bloke | やつ、男 |
原作の引用はすべて J.K. Rowling『Harry Potter and the Philosopher's Stone』Chapter 5 からです。和訳は筆者によるものです。
① Crikey|うわあ、すごい
ロンドンへ向かう道で、グリンゴッツにはドラゴンがいると聞いたハグリッドが目を輝かせます。
Crikey, I'd like a dragon
うわあ、ドラゴンがほしいなあ
Crikey は驚いたときや感心したときに出る「うわあ」「すごい」というイギリスの口語です。Blimey と同じく、くだけた感嘆の言葉です。
少し古風で子どもっぽい響きもあり、オーストラリアでもよく使います。アメリカでは Wow や Gee が近い言い方です。
Crikey, look at the size of that cake!
うわあ、あのケーキの大きさを見て!
この単語の詳細ページを開く
② Bless my soul|なんとまあ
漏れ鍋の年老いたバーテンが、ハグリッドの連れがハリーだと気づきます。
Bless my soul
なんとまあ
Bless my soul は思いがけないことに驚いたときの「なんとまあ」「これはこれは」という言い方です。年配の人が使う古風な表現です。
今の会話で使うとおどけた響きになります。同じように驚きを表す言い方には Good heavens! や Well, I never! があります。
Bless my soul, is that really you after all these years?
なんとまあ、何年ぶりかしら、本当にあなたなの?
bless my soul
なんとまあ
Bless my soul, is that really you after all these years?
なんとまあ、何年ぶりかしら、本当にあなたなの?
年配の人が使う古風な驚きの言葉。今使うとおどけた響きになる。
③ all of a flutter|そわそわして
ハリーに握手を求める客の一人が、興奮を隠せずに言います。
I'm all of a flutter.
もう胸がどきどきしちゃって
all of a flutter は興奮や緊張で「そわそわして」「どきどきして」いる様子を表すイギリスの口語です。flutter は鳥が羽をぱたぱたさせることです。
少し古風でユーモラスな響きがあります。アメリカでは all excited や all worked up と言うのが普通です。
She was all of a flutter before her first date.
彼女は初デートの前にそわそわしていた。
all of a flutter
そわそわして
She was all of a flutter before her first date.
彼女は初デートの前にそわそわしていた。
興奮や緊張で落ち着かない様子を表すイギリスの口語。アメリカでは all worked up や all excited が普通。
アメリカでは:all worked up
④ can't tell you how ~|言葉にできないほど〜
ディーダラス・ディグルも、ハリーに会えた喜びを伝えます。
Delighted, Mr Potter, just can't tell you
お会いできてうれしい、ポッターさん、とても言葉では言えません
I can't tell you how ~ は「言葉にできないほど〜だ」と気持ちの強さを伝える言い方です。この場面のように how 以下を省いて、just can't tell you だけで済ませることもあります。
うれしさや感謝、安心など、強い気持ちを伝えるときに使います。「教えられない」という意味ではないので注意しましょう。
I can't tell you how grateful I am for your help.
助けてもらって、言葉にできないほど感謝しています。
can't tell you how
言葉にできないほど〜
I can't tell you how grateful I am for your help.
助けてもらって、言葉にできないほど感謝しています。
「教えられない」ではなく、気持ちの強さを強調する言い方。how 以下を省くこともある。
⑤ must get on|そろそろ行かないと
なかなか離してくれない客たちに、ハグリッドが声を張り上げます。
Must get on – lots ter buy
そろそろ行かんと、買うもんがたくさんある
I must get on. は話を切り上げて「そろそろ行かないと」「仕事に戻らないと」と伝えるイギリスの言い方です。get on には「先へ進める」という意味があります。
I must get on with my work. のように with を付けると「〜を進めなきゃ」になります。アメリカでは I've got to get going. と言うのが普通です。
Lovely to see you, but I must get on.
会えてうれしかったけど、そろそろ行かないと。
must get on
そろそろ行かないと
Lovely to see you, but I must get on.
会えてうれしかったけど、そろそろ行かないと。
話を切り上げるときのイギリスの言い方。with を付けると「〜を進めなきゃ」。アメリカでは I've got to get going が普通。
アメリカでは:I've got to get going
⑥ mind you|とはいえ
ハグリッドは、クィレル先生までハリーに会って震えていたと話します。
mind you, he's usually tremblin'
まあ、あいつはいつも震えとるがな
mind you は今言ったことに注意や補足を付け加える「とはいえ」「もっとも」というイギリスの口語です。tremblin' は trembling のなまりです。
文の頭にも最後にも置けます。アメリカでは though や then again で似たニュアンスを出します。
Mind you, the weather wasn't great.
とはいえ、天気はいまいちだったけどね。
mind you
とはいえ
Mind you, the weather wasn't great.
とはいえ、天気はいまいちだったけどね。
今言ったことに注意や補足を付け加えるイギリスの口語。文頭にも文末にも置ける。アメリカでは though や then again が近い。
アメリカでは:though
⑦ bloke|やつ、男
おどおどしたクィレル先生について、ハグリッドが気の毒そうに言います。
Oh, yeah. Poor bloke
ああ、かわいそうなやつでな
bloke は「男」「やつ」を意味するイギリスの口語です。man や guy のくだけた言い方で、悪い意味はありません。
アメリカでは guy と言うのが普通です。He's a nice bloke.(いいやつだよ)のように、人柄をほめるときによく使います。
My neighbour is a really friendly bloke.
うちのお隣さんは、すごく気さくな人だよ。
この単語の詳細ページを開く
まとめ
漏れ鍋の場面には、驚きや興奮を表すイギリスらしい感嘆の言葉が詰まっています。Crikey や Bless my soul は古風に聞こえることもありますが、ドラマや小説ではよく耳にします。
気になった表現は、カードから保存して復習してみてください。
